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​なぜ、出版をするのか

私は、旅つまり知らない土地に行くのが好きです。

私は東京で生まれ東京で暮らしているので、

自然と緑が多い地方の場所に、特に魅力を感じています。

 

そのひとつが、今回写真集を発刊する与論島です。

鹿児島県の奄美群島の中でももっとも南に位置しています。

沖縄本島最北端が見えるのです。

 

人口は約5000人、周囲は23.7Km

主な産業は農業と観光の大変小さな島です。

 

17年前に与論島を訪れたんです。

それはあるショップのツアーでウインドサーフィンをしに行ったのです。

その与論島の、自然の原色の美しさを見たんです。

 

今までも、他の南国の風景も見てきたんですけど、

それらとは完全に違う何かを感じたんです。

 

何も手が付けられておらず、空、砂、水すべてが自然そのままの姿だったんです。

その時は5日間の滞在でしたが、その間に約1000枚近くの写真を撮りました。

 

このような原風景を今まで撮ったことがなかったので、撮りまくったと思います。

 

私は写真を通して、その未知の場所をしっかりと記録し、記憶して、

自分のものにしたいと思っていて、それで写真を撮り続けていました。

 

そして、その自分が撮った写真を見ていると、自分の心が落ち着いて、

普段感じない深いリラックスの感覚に包まれるのを感じるのです。

 

そのような感覚をさらに深めるために、与論島を訪れるようになりました。

これまで20回近く訪島し、2万枚近くを撮りためてきました。

 

しかし、だんだんと、それらの写真を通して、

自分が見た美しいものを、誰かに共有したいと思うようになりました。

 

写真を撮る者が、やはり皆が感じるものです。

 

そして、自分の写真を発表するにはどうすればよいか?

 

1つはFaceBookやInstagramに投稿すること。

私もこのメディアを通じて多くの発信を行いました。

しかし、実際に多くの人に見てもらえるのは写真集なんだと思います。

 

大量に印刷でき、それを手に取って、実際にページをめくり、

その紙質や雰囲気を、指先を通じて五感で感じる。

その感覚は、実際に写真の原風景を見る感覚を呼び起こしてくれると思います。

 

また、写真集は私の世界観を代弁するものです。

「私は何を写し伝える人か」、「私は何者なのか」を伝える名刺であると考えています。

 

今回の写真集を通じて、手のついていない自然の姿を共有し、

人の原点であるピュアな心というものを取り戻す。

 

その土台の上に、その場所に向き合いよりよく理解しようとする。

そして、ナレッジとして自分のものになるのだと思います。

 

それを支援するのがガイアブルナレッジセンターの私の役割のひとつなのだと思います。

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