なぜ、出版をするのか
皆さんこんにちは。
本日はこの「知的思考法-人間の進化と地球の未来-」をなぜ出版したのかについて、皆さんにお話したいと思います。
皆さんは、この「知的思考法」という名前からどんなことを想起されるでしょうか?
私がこの「知的思考法」の執筆をしようと決意を定めたのは、2020年でした。新型コロナウィルスという、現在でもまだ世界中に影響を与えている、この現象が始まったときでした。
人間というものが生まれ、我々が地球という存在の中で46億年の歴史を持ち、そして、地球は大きな発展をする中で、この新型コロナウィルスという状況にぶつかったわけです。
そんな折、皆さんも感じておられるように、今までの生活のあり方や都市のあり方、そして文明、経済や様々な豊かさ、そういうものへの疑問が生じてきた。
そういうことを感じていました。
私は都市計画家として多く仕事をしてまいりましたが、
人間が大きく思考を深める時期、そういう時期が来ているという気がしたんですね。
そして都市計画という学問も、まさに都市を創るということで、
人間がこの地球上に住んでから最も古い学問の一つであると言って良いと思います。
衣食住と言いますが、我々がまさに衣を着けて、そして食べるものを得て、
次に決めるものは、住む場所です。
この、大変美しい地球。そのものをいかに活かしながら、我々は生きるのか。
かつて、原始的には我々はそういうことを考えてきたわけですが、
20世紀、特に19世紀から20世紀にかけての高度経済社会、
また、現代の産業革命を踏まえた高度な都市社会の成立によって、
我々は地球と隔絶されて、そしてある意味、宇宙まででも手にする中、
この地球の中で人間がどう生きるべきなのか。
そのことについてはまだまだ未開である、という思いに至ったわけです。
「知的思考法」はそうした中で、副題として、「人間の進化と地球の未来」というテーマを考えています。副題として書いてありますが、むしろこちらの方が主題なのかもしれません。私が書きたかったことは、この人間が長い地球の歴史の中で、今どのように生き、またどのような幸福を手に入れる術があるのか。
そうした人間の生きる本質に迫り、人間というものがこの地球といかに共存して生きていくのか。それを皆さんと共に考えたい。バイブルとして、世の中に活かしたいという思いから、専門を超えて、哲学や心理学や脳科学、様々な応用学問の領域を繋げながら、そして、かつ知的に、皆さんが日々の中で読みやすく、心に何かを止めていただくような、ある意味では詩を読むような、そういうつもりで皆さんに送り届けたかった一冊です。
皆さんがホテルに泊まるとき、机の中に聖書が置いてあるように、
忙しい1日を終えた最後に心を静めるために読めるような、そういう本にしたいというのが私の狙いであり、また、同時にこの「知的思考法」という本は、とても挑戦的なタイトルだと思います。知的ということも、定義が難しいかもしれません。法則、法律、その他様々なルール、そういうものを超えた知的思考法という新しい概念、そういうものを世の中に打ち立てたいという思いがありました。
「知的思考法」というものは、自らがこの地球と共に生き、
そして、我々がより素晴らしい地球を実現していくための考えのあり方、行動のあり方、そういうものを気づかせてくれるような、一冊になっています。
「思考」と聞くと、皆さんはどのように考えますでしょうか?
人間には右脳と左脳というものがありますが、極めて右脳は感覚的、そして、左脳というものはとても論理的に働きます。この「知的思考法」の中でも、我々が常日頃から考えている行動の原理の根本には、やはり知的なその発想によって、皆さんの様々な創造性をより良いものにできる。
ただ、同時に、E-MC2という法則方式が原子爆弾を生み出したように、
人間の思考は、一歩間違えれば、文明の大きな栄喜が、破壊の栄喜になってしまう。
こうしたことを含めて、我々地球人というものが、この地球の中で手を取り合って幸福に生きる術はないのか。
そうした根本的な問いをこのパンデミックの中で我々は感じ、また考える時期なのではないかという思いがこの本を書かせました。ちょうどパンデミックの時、インダス川が清流になり、南半球の様々な公害で悩む大都市が一気に空気が正常になりました。つまり、経済活動が一気に止まったわけですね。
そこから我々はもう一度目を覚ますように、我々の生き方というものを考えることができたのではないでしょうか?我々は大海の中に浮かぶ船のようなもので、そして、そこに一滴の水滴を落とされることにより、地球上にその波紋が広がるように、我々のアイデアや思考の1つが地球を変えていく力を持っている、そういうことを皆さんに気付いていただきたい、その思いからこの本を書きました。
願わくば、この本が世界中の人に読まれ、そしてまた年代を超えて、職業を超えて、また、民族を超えて読まれることによって、人間が目指していく道というのは、実はそんなに複雑ではなく、非常にシンプルであり、我々に浮かぶアイデアは、まさに天が与えたようなひらめきがあり、そして我々が思考するものは全て現実化するわけです。
より良い思考を持ち、そして、その思考を大切にすることにより、それを世界に広め、また。行動に繋げていく。その方法論がこの本には書かれていますが、そうしたより良い思考のもとに、より良い行動、そして、それを判断するための感情。そのような仕組みを紐解きながら、皆さんのアイデアがこの世界、地球というものをしっかりとより良いものに導いていくための確かな力になるように、この本を世の中に送り出しました。
ぜひ手に取っていただき、自らの人生、思考を変えていただき、そして地球をより良くするための仲間になっていただければと思います。
それでは、知的思考法の、本の中でお会いしましょう。